今回は、「名刺は何枚持っておくといいのか」と言う話についてです。
基本的には名刺は1枚がいい
本当は1種類がいいです。名刺が複数枚ある人は、一体何を本職にしているんだろうと思われてしまうのが、やはり一般的です。それに管理も大変ですから、本当は一枚に押さえておくというのがいい。
ただ、自分の仕事があまりにも分かれているような場合。例えば行政書士なら、許認可もやりたいし相続もやりたいし、というとき。BtoCとBtoB両方やりたいような場合ですね。
パーソナリティを強化すれば、名刺のスタイルは気にならなくなる
まず一つの方法として、両方やりたいという人はパーソナリティを強化する。つまり、すごく個性的な情報を出すというのがいいですね。例えばフルマラソンを3時間切れますとか。仮装大賞に出たことがあるとか。
そういう法律的な業務とは関係ない、一回聞いたら覚えられるようなパーソナリティがあれば、とにかく「面白い人」という形で覚えられます。「そういえばなんか面白い法律系の人いたよね」というレベルでも構わないんです。
士業の場合、そういう強い個性がある場合にはどんな名刺でも構わない、というのは実はあったりします。
BtoC向けとBtoB向けで使い分ける
ただ、やっぱりBtoCとBtoBって業務が分かれるものです。そこで何枚持っていいかというと、それでも2枚くらいまでかなと思います。BtoC向けとBtoB向けで使い分けたもの。
多くの場合は、BtoBで会う場合が多いと思うので、名刺にはBtoBのことを強く書いておき、少しだけBtoCに関する業務についても書いておく。「相続もできますよ」というような。こういうのもありです。
ただ、基本は一つに絞ったほうが覚えてもらいやすいです。一つに絞ると拾える業務が拾えないくなるんじゃないかという意見もありますが、結局絞ったほうが仕事は来る。やってみればわかります。
絞り方がわからない人なら、行政書士なら融資業務。社労士なら助成金、税理士なら節税というのが反応率が高いです。お金はやっぱり反応率が高い。BtoCがどうしてもやりたいという場合には、実際に個人にあった時にはBtoCの専門名刺を出すというのが一つかなと思います。
全然違う複数の仕事を持つ場合は、コンセプトで包む
イレギュラーケースだと思いますが、士業と全然違うことをやりたい場合。例えば士業とライターとか。これはなかなか一つの名刺にしにくいですが、それをまるっと包めるコンセプトを見つければ一つにできます。
例えば、ホームページ作成をやっている行政書士がの方がいらっしゃったんですが、その方は「法律とデザインであなたに貢献します」というようなコンセプトを持って「法務デザイン事務所」と名乗っていました。
2つ以上の違った仕事をコンセプトでくるっと一つに表せるものが見つかったら、それは美しいですね。ちなみに、パワーコンテンツジャパン株式会社の場合は、セミナー、コンサル、教材などをやっていますが、それをまるっと「コンテンツ」と呼んでいます。
一つにまとめられない場合は、無理やりくっつけてしまうというのがあります。先ほどの「法務デザイン事務所」って、法務とデザインがくっついているのは良く考えたらおかしいんですよ。でもくっつけたことによって、「そういうものなのかな」と思われるわけです。
そんな風にただくっつけるというやり方もあります。全部まとめられるコンセプトが作れたら、一枚の名刺ができます。やはり名刺は、一枚の方が営業をしていても一番ストレスがないのかなと思います。
営業という点では名刺は重要なので、何度も作り変えてブラッシュアップしてほしいところです。
横須賀輝尚