タイプ別「サイトのデザインの決め方、作り方」

士業のサイトは業務特化型サイトが多いと思いますが、すでに出来上がったセオリーがあるので、何もないところから作ることは難しいものです。

士業のホームページの場合

士業のホームページでもし自分で決めるところがあるとすれば、ワードプレスのテーマ選択です。天才塾のメソッドなどを見てもらえばわかりますが、テーマ選択で士業としての必要なコンテンツをいれられるテーマを探します。

ただ、レイアウトやデザインはそこまで凝らなくても仕事は取れます。ですから、模倣した上でテーマカラーを自分らしくすればいいです。青っぽいサイトがいいなら青っぽくするし、オレンジっぽいのがいいならオレンジっぽくする。

あまり暗い色にしないなどの基本はありますが、そこまでこだわらなくていいと思います。集客用のサイトというのであれば、デザインコンセプトを考えるということよりも、必要なコンテンツを粛々といれて行くほうが早いです。

サイトのコンセプトそのものから作るということは、集客の段階で必要ないと考えています。

士業だけではなく、コンサルタントなども業務にする場合

これに対してフリーコンサルタントなどが自由にやって行くのなら、もっと凝った方がいいでしょう。セミナー集客や勉強会の集客をするサイトを作るときでも、例えば背景が白で文字だけ書いてあるというのは寂しい。ただ、それもやはり基本は模倣なのかもしれません。

よく、『マーケティングストックをしておこう』という話をしています。自分が受け取ったDMやよかったチラシなどは完璧にストックしておく。ホームページはブックマークしておくだけでは足りません。

ホームページって突然なくなるので、できれば印刷しておいた方がいいです。そうやって、自分がいいと思ったサイトを見つけて模倣するのがいいと思います。

自分でイメージからサイトを考える場合

もしも自分でイメージから考えて行くのなら、サービスそのものがどんなコンセプトでできているのか、それをイメージするとどんなサイトに近いのかを考えていきます。

以前弊社で「理念経営大学」という講座をやっていたことがありました。その集客サイトをどういうふうに考えたかを例としてお話しします。

コンセプトの背景として、その講座を開催していた2007年あたりというのは、理念を学ぼうとなるとビジネスモデルがないがしろにされてしまうことが多かったんです。「儲けよりも理念だ」というような。ところが逆に設けにフォーカスするとなると、理念がなくなる。

じゃあ理念と稼ぐということを両立している人から学んだらいい学びになるのでは、ということで理念経営大学が始まりました。そのときの講師の方との打ち合わせを重ねるにつれて、日本人が日本人のために会社を作るということや、「理念」という言葉が日本語だというところなどから、どこか和風なイメージができてきました。

例えばシリコンバレーやヨーロッパ風の街並みなどのイメージではなく、『日本人が日本のために一生懸命働く』というなら『和』だなと。そこで、和ということで、なにかデザインのベースにできるものはないかと考えました。

ゼロから起こすのはデザイナーの仕事なので私はできませんが、似ているサイトをデザイナーに伝えるのは結構早かったりする。それで、その時は『モンスターハンターポータブル 3rd』のサイトをモデルにしました。もちろんふざけているわけではなく、イメージとして一番しっくりきた。

そこで、それをデザイナーに見せて、こういう風に作って欲しいと伝えました。デザイナーというのはモチーフサイトがあると作りやすい。言葉だけで伝えても全然違う和のサイトになったりしますから、モチーフサイトを伝えて「こんな感じで」とお願いするのがいいと思います。

このように、自分でイメージから考えて行く場合には、そのモチーフサイトを見つける。そしてデザイナーに伝えることが早道です。

横須賀輝尚