売上を上げるためにアクセス解析よりも大切なこと

士業のサイトにおいて、アクセス解析を入れることは重要ですが、それよりも大切にしてほしいことについてお話しします。

アクセス解析で見るべきところ

アクセス解析を入れることは基本的には重要で、前提として入れなければいけないものです。アクセス解析ではクリック率やアクセス数、滞在時間や直帰率など、いろいろ見るところはありますが、正直分析は難しいところがあります。

そこには自分の材料しかないので、アクセス解析を見たところで、何がよくて何が悪いのかというのが一概に判断しにくいからです。例えば1日のアクセス数が3アクセスしかなかったとしても、問い合わせが1件来ていれば問題はありません。

本当はこういう雑な見方はしないほうがいいですが、少なくともアクセス解析を見るときのポイントは、アクセス数と直帰率です。サイトからすぐ去ってしまう確率がどのくらい高いのかというところ。

アドワーズやリスティングの管理画面の方が重要

ただ、どちらかというと、アクセス解析よりもグーグルアドワーズやリスティングの管理画面で、アクセスに対してどれだけのアクションがあるかというところを見ていく方が大事で、基本なのかなと思っています。

あとは、訪問者がどんな検索キーワードでサイトに訪問しているか。ここを見れば、広告で出すためのキーワードもわかってきます。ただ、ポイントはこの辺のことにあまり踊らされないということ。大事なのは、どちらかというとアクセス解析を見ることよりも、グーグルアドワーズやYahoo!のスポンサーズサーチなどで、クリック率やかかった費用というのを見る方が大事です。

どれだけのライフタイムバリューのある商品構成ができているのかを考える

かけた費用に対してどれだけの売り上げが上がったのかという点と、かけた費用に対してどれだけのライフタイムバリューのある商品構成ができているのかというところが重要です。

例えば月3万円かけた広告費が5万円の収入に繋がりました、というのは+2万円ということで良い成果かもしれませんが、それで終わってしまうともったいない。広告費に3万円かけたなら、20万円、30万円のものになっていったほうがいいわけです。

他にもセミナーを開催していますが、「TRANSWITCH™」という手法を使って、商談によって相手のニーズをしっかり引き出し、単発の業務ではなく例えば顧問先を増やすとか、単なる相続の手続きだけではなくて、例えば遺品整理などいろいろ含めて、トータルで仕事を受注する。

こうしてライフタイムバリューというか、1人の顧客から得られる金額を増やしていく構造にしなければ、結局消耗品を薄利多売しているような感じになってしまいます。この部分は注意した方がいいところです。

ですから、ここでアクセス解析にものすごく詳しくなるというよりも、広告の管理画面を見て、まずはかけた費用からどれだけの売り上げ上がっているか。そしてライフタイムバリューがどの程度なのかを確認することが最初の第一歩です。

横須賀輝尚