信頼される士業に見せるためのホームページデザインのポイント

昔は、ホームページはとにかく情報量というふうに言われた時代がありました。士業のインターネットの時代は2000年ぐらいからと私は考えていますので、もう17年くらい経つことになります。

素人臭さを抜くことが重要

今、一体何が重要かというと、まずは「素人臭さを抜く」という点です。いろいろなポイントがありますが、例えば自分の写真であればあたかも自撮りで撮ったようなものよりは、ポートレート写真のように、気取らなくてもいいですが、きちんとした写真を撮るということが非常に大事です。
写真だったり文章においては、素人臭さを抜くということがまず大事な点です。それから、ロゴマークがない会社というのは基本的にないということで、細かいことですがロゴマークがあることも一つのポイントです。まとめると、デザインがしっかりしているというところが大事だということです。

色についてはどこかで話しましたが、「統一感を出す」ことが大事です。例えば、Googleのロゴのような多色使いは、やっぱり基本的には難しい。コーポレートカラー、メインカラーを決めて統一感を出すというのが大事です。

信頼を得るためには、一定の情報量の掲載が必要

それから一定の情報量があること。プロフィールなどもそうですが、「○年△△生まれ」「○年行政書士合格」「○年開業」だけでは足りません。

そのときに見せ方として、どういうボリュームを作ればいいか、何を書けばいいか、というのは一概には言えませんが、作った後で第三者に見てもらうというのが一つのポイントです。例えばプロフィールに関しては、天才塾メソッドでは「とにかく詳しく書いてください」と伝えています。

それはパーソナリティと実績の部分、両方についてですが、例えば、自分の小学校時代からずっと遡って書いているような人もいます。それ自体は悪くないですが、あまりにも小中高の話が多すぎると「この人はすごく幼児性が高いのではないか」と思わせてしまったり、幼さを与えてしまったりします。

例えば、「小さい頃は野山を駆け巡ってカブトムシを集めていました」というようなことを書くことは悪いことではないんですが、「小学校1年生の時はそれで、二年生の時は水泳を頑張りました」というようなことを書いていると、「この人は小さい頃のことを引きずってるのかな」とか、幼稚な印象を与えてしまいかねません。

そうすると信頼に値しなくなってしまいます。あくまで仕事がメインです。やっぱりビジネスシーンなので、基本的にまずビジネスシーンでの自己紹介がありきです。

お客様の声や推薦者の声で注意すること

信頼性という点においては、「お客様の声」はイニシャルを使わないということ。イニシャルやNow Printing表記のようなものは若干信頼性を損ないます。ただ、離婚とや相続、内容証明のようなB to Cの場合は、なかなか顔写真とお客さんの名前は出せません。

その場合は「匿名希望」として出す、それから「個人的な業務になるため、顔写真と客様の名前の掲載は控えさせていただきます」というような説明文がしっかりあること。これによって信頼性が担保されます。

それから、「この事務所を推薦します」というような推薦者の声を集めていることもあると思います。推薦者の声はないよりは当然あったほうがいいですが、あまりにも全員が賞賛しすぎているものは信ぴょう性が低くなりやすいので、あえて改善点を聞いてみたりする。

顧客様の声についても言えることですが、前面礼賛というのはやっぱり不安になるので。「あえて改善して欲しいところはありますか?」というようなことを聞いて、少し信憑性を高めると言うのもあります。

あとは細かいことですが、特定商取引の表示やプライバシーポリシーの表示をする。セキュリティーポリシーまでは必要ないかもしれませんが、そういった法律上の表記がない事務所も意外にあったりします。また、お問い合わせフォームもSSLフォームにしておいて、送信者の機密を守るというような、そういったものも信頼がおけるホームページという点では1つの配慮だと考えています。

横須賀輝尚