「30万円もかけたのに…」ホームページ制作費がすべて無駄になった事例

この話は実際にあった話です。

ある士業の方が、ある企業にホームページ制作の依頼をしました。制作費は1サイトで10ページ程度の制作になり、約30万円。「開業後、ホームページは絶対あった方が良い」「ホームページから集客できる」「SEO対策すれば、広告費も要らない」と先輩士業から聞いた彼は、なけなしの開業資金の中から、思い切って30万円の投資をし、ホームページ制作を外注しました。もちろん自分でつくるという選択もありましたが、ITに関する知識がまったくなかった彼は、検索エンジンで検索し、士業のホームページ制作に特化し、マーケティングも得意、SEO対策も対策済みというサイト制作サービスに惹かれ、その会社にサイト制作を依頼したのです。

1年後、彼はどうなったか。

彼には悲惨な結果が待っていました。サイトから集客どころか、ホームページの制作すら終わっていない状態。公開の目処はまったく立ちません。サイト制作ができないなら、返金してほしいと伝えても、それはできないの一点張り。なぜ、彼は30万円もかけたサイト制作で失敗してしまったのでしょうか。

1.サイト制作には、テキスト制作が重要であることを知らなかった

もちろん、サイト制作会社が100%悪いわけではありません。中には技術もないのにとんでもない方外な金額を請求する悪質な会社もありますが、この会社でサイトを制作している士業も存在します(集客できたかは別として)。問題は、彼が「サイト制作会社に任せておけば、何もしなくてもサイトができあがる」と思い込んでいたことです。

サイト制作の7割、8割の要素はテキスト、つまり文章です。文章を書き上げることができなければ、サイト集客どころか、サイトの公開すらできません。基礎的なウェブサイトに適した文章力と、顧客から魅力的に見える構成力が必要になります。さらに、単に文章力があるだけでは足りず、士業の集客ホームページ作成に必要なコンテンツづくり。これも彼には欠けていました。

士業の仕事をサイトから受注するには、魅力的に見えるプロフィール作成、事務所の強みづくり(USP)、お客様の声づくりなど、必要なコンテンツが多数あります。これがない状態で依頼をしたところで、サイト制作は完成しないのです。この点、「任せておけば大丈夫」と考えていた彼の考えが少し安易だったといえるでしょう。ただ、これは別に根本的な問題もあります。

2.SEO対策を売りにしたサイト制作の意味は、ほとんどない

高額なサイト制作費を提示している士業専門のホームページ制作会社はいくつもあります。中には1サイト100万円を超えるものもあるようです。多くの場合、こうした高額な制作費の理由として、SEO対策に強いという点を主張する場合が多いといえます。ただ、これにはいくつかのカラクリがあります。順を追って説明しましょう。

まず、もともとSEO対策というのは有効な手段でした。SEO対策というのは、見込み客が検索エンジンで検索した場合、自分のホームページが上位に表示されるように施策するもので、2003年頃士業の中で大流行した手法で、効果がありました。しかし、時が経ち、士業のサイトやその他のポータルサイト、キュレーションサイト(情報サイト)の台頭により、SEO対策は簡単なものではなく、毎月何十万円もかけて行うものに変わっていったのです。

弊社が10年以上運営している士業向けのマーケティングスクール「天才塾」では、10年間の会員様との実践によって、SEO対策はかなり優先順位が低くて構わないという結論に達しています。SEO対策をするよりは、キーワード広告(リスティング広告)を出す方がはるかに効果的なのです。ですから、今高額な制作費を支払ってサイト制作を依頼したとしても、それで仕事が来るかと言えば、なんの保証もないわけです。検索エンジンのアルゴリズム(仕組み)は日々変わっていきますし、一度上位表示されたからといって、ずっと上位表示されるわけではありません。多くのSEO対策済みをうたう会社の仕組みは、依頼者(士業)が毎日ブログを書くように記事を投稿しなければならないというもので、結局高額で依頼したところで、自分で記事を書かなければならないことが大半なのです。

ですから、彼は士業ホームページ制作は、SEO対策さえすれば広告費は要らないという古い考えがあったことで、起きてしまった悲劇であるともいえるわけです。ということは、サイト制作に高額な投資をすれば、集客できるという神話は、もう崩壊していると言ってよいでしょう。

3.ホームページ制作に30万円も50万円もかける意味は極端に薄れている

結論からいえば、もうホームページ制作には多額の費用をかける意味がありません。2017年現在、ランサーズなどのクラウドソーサーに依頼すれば、30万円なんて金額になることは士業のホームページとしてはありえません。10万円もあれば十分です。結局、どこに依頼してもテキストは自分で書かなければなりませんし、何より費用対効果が悪すぎます。

さらに、今はひとつのホームページで集客をするのではなく、複数のサイトをつくって、目的ごとに運用するのが最も効果的な手法です。例えば、行政書士なら「行政書士事務所」というサイトだけではなく、「建設業許可」「相続」「離婚」など、業務特化した複数のサイトを運用することによって、大きな収益を上げるということが実現できています。つまり、今の主流のインターネット・マーケティングの考え方としては、「できるだけ費用は押さえつつ、複数のサイトを運用する。これまでかけていたサイト制作費やSEO対策費用は、リスティング広告に投下する」というのが最も効果的な方法なのです。

前述のように、外注したとしても、今はかなり費用をおさえることが可能です。そして、これまでもそのような形で、費用をおさえながら少しずつ外注をしてサイトを増やすということを、士業の中トップマーケターは行ってきたわけですが、もっと費用を押さえる方法がより主流となってきています。それが「ワードプレス」というシステムを利用したサイト制作です。

ワードプレスとは?

ワードプレスとは、「CMS」(ContentsManagementSystem)と呼ばれるものの一種なのですが、わからない場合はブログのようなものだと考えてください。ログインして、管理画面をいじると、ホームページがつくれるというシステムで、利用に関しては無料です。

そして、結論を言えば、このワードプレスの使い方を学べば、基本的なサイト制作は自分でできる。更新も自分でできます。それだけ、誰でも使える優れたシステムなのです。もちろん、外注することのメリットもあり、否定することはないのですが、それ以上にワードプレスを覚えてしまえば、自分自身でサイトをつくり、更新していくことが無料でできるのです。

つまり、要点をまとめると、2017年現在、ホームページ制作は、ワードプレスの活用を覚えれば、サイト制作の費用をかけることもなく、自分で更新ができ、将来的にはサイトの制作・維持費用を限りなくゼロに近づけることができる、ということになります。ただ、もちろんどのようなコンテンツを書けば良いのかというテキストの問題もあることは、忘れずに覚えておくことが重要だと思います。

さらに、あなたがリスティング広告やそのほかのインターネット・マーケティングの手法を学べば、文字通り鬼に金棒。小予算でホームページから集客することが可能になるのです。ぜひ、あなたもワードプレスの活用を覚え、テキスト作成法を学び、そして広告を学んでホームページの制作コストを限りなくゼロにし、業績アップにお役立てください。

(文章:横須賀輝尚)

より深く学びたいあなたへのご案内

今回、ワードプレスの使い方を学ぶことで、ホームページを自作することが可能になり、サイト制作費用を限りなくゼロにできるというお話をしました。さらに深く学びたいあなたのために、今回はテキスト作成、そしてリスティング広告について学べるメール講座を無料でお読みいただけるように手配させていただきました。全3回のメール講座の内容は次のとおりです(※1日1通、3日間のメール講座です)。

第1回 ワードプレスの基本とシステム
ワードプレスとは何か?そしてワードプレスの基本的な使い方の解説を行います。これを読むことによって、ワードプレスをつかってどれだけのことが実現できるか、そしてどれほど使いやすいツールであるかを理解することが可能です。

第2回 集客に必要なコンテンツとは?
ホームページに載せるべきコンテンツとは何かがわかります。これを知っておけば、間違いのないホームページ集客が可能になります。そして、どのようなコンテンツを載せればより効果的か、天才塾の10年間のメソッドを解説いたします。

第3回 リスティング広告の基本と出稿方法
SEO対策より即効が期待できるリスティング広告の出し方の解説です。これを知れば、明日からでも集客することが可能になります。どのようなキーワードで、どのような広告文を書けば良いのか、これも天才塾のメソッドを解説します。

全3回のメール講座はすべて購読無料です。下記のフォームにお名前とメールアドレスを入れるだけで、すぐに第1回のメール講座が届きます。ぜひあなたの業績アップにお役立てください。なお、このメールセミナーは天才塾の有料で購読できるメソッドを公開しておりますため、期間限定公開の予定です。次回、あなたがこの記事をお読みいただいた時に、フォームがなくなっていた場合は、恐れ入りますが、公開期限が切れたということになりますので、悪しからずご了承ください。



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横須賀輝尚 プロフィール

埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部卒。大学在学中に行政書士試験に合格。2003年、23歳のときに東京都行政書士会に行政書士登録し(当時は最年少登録)、行政書士横須賀輝尚事務所を東京都調布市にて開業した。開業初年度から、各種の民事法務、許認可、会社設立等を手がけ、会社設立のエキスパートとなる。

2005 年、労働集約型の士業の仕事(法定業務)からの脱却を目指し、セミナー業務やコンサルティング業務で収益を上げながら、結果として士業の仕事を獲得していく逆転の発想によるビジネスモデルを考案、年収 1000万円超を実現する。2007年に士業向けの経営スクール『経営天才塾』をスタートさせ、創設以来、全国延べ1600 人以上が参加しており、士業向けのスクールとしては事実上日本一。これまでで 2万件以上の士業からの相談メールに回答してきた。

経営天才塾主宰。マーケティング実務としては、「小さな会社の逆転戦略最強ブログ営業術」(技術評論社)、「資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方」(日本実 業出版社)、「お母さん、明日からぼくの会社はなくなります」(角川フォレスタ)など、多数。2016年時点での最新作は、馬塲亮治と共著の「士業・コンサルタントのためのマイナンバーで稼ぐ技術」(飛鳥新社)。