いざホームページをつくろうと思って、なにも考えずに制作してしまうと、結局考え直したらこのサイトは必要なかった・・・なんてこともあります。こうしたホームページ構築のミスは、事前の準備不足、計画不足が原因です。では、ホームページで営業をする場合に、どのような準備、計画をしていけば良いのでしょうか。
1.そもそもホームページが必要なのかを考える
あなたの事務所をインターネットで検索したときに、まったく何も表示されないというのは、現在の士業マーケティングでは、あまり良いことではありません。どんなに実力者であっても、検索でヒットしないということは、今では不信感につながる可能性があります。
つまり「一応」ホームページがあるということが、信頼につながるということです。ですから、特にこのサイトから仕事が取れなくても問題なく、ネット上の信頼問題として、サイトを持つということが重要になってきます。ですから、紹介メイン、アナログメインで営業する場合は「とりあえず」のサイトさえあれば良いということになります。その場合はデザインにも凝ったかっこよいサイトをつくっても問題ありません。
計画の際に重要なのが、ホームページで営業をするという選択をしている場合になります。
2.そもそもどんな仕事がほしいのか
業務にはやりたい仕事とやりたくない仕事があるはずです。そして、さらにやれば儲かる仕事もあれば、そもそも儲かるようにできていない仕事もあります。例えば、行政書士の民事法務などは、重要な仕事ではありますが、報酬単価は低くなっています。ですから、ネットでどんなに頑張っても、この民事法務だけで1000万円の売上を目指すことはなかなか大変なことなのです。
ですから、ネットで取りやすく、しかもしっかりとお金になる業務を選んで、ホームページをつくる必要があります。行政書士なら、産廃許可、建設業許可がこれに当たります。社労士や税理士であれば、顧問を取るためのサイトをつくる、ということになります。このときに重要なのが、思いつきでサイトをつくるのではなく、最終的にどのような事務所を目指すのかを考えた上で、サイト構築をするべきなのです。
例えば、行政書士として起業支援をする事務所をしたいと考えていたとき、ネットで取りやすいからといって、入管や離婚業務のサイトをつくり、広告を出してしまっては、最終的な整合性に悩むことになります。ですから、最終的に目指したい事務所の理想像を考えた上で、制作計画をつくることが重要なのです。
3.サイト制作にあたって、どのようなコンテンツが必要か
ホームページに最低限載せなければならない情報は、プロフィール、お客様の声、業務の流れ、報酬額表、よくある質問、事務所の特長等です。これらのコンテンツは、基本的にどこの制作会社に依頼しても、自分でつくることになります。これを計画的につくれないと、時間がかかってしまい、ホームページを完成させることができなくなることもあります。ですから、事前にどのようなコンテンツが必要か、考えそして執筆する時間を取ることが必要です。
このほかにも様々な準備がありますが、まずは最終的な事務所の理想像を考える。その上で、どのようなサイトが必要か計画をする。そして、コンテンツを用意して制作を委託していく。このように、きちんと考えて制作をしていくことが、制作費の無駄にもならず、スムーズにネット営業ができると士業デザイナーズは考えています。
(執筆:士業デザイナーズ編集部)