リスティング広告を出稿するために必要な3つの準備

リスティング広告を出稿するために必要な3つの準備

リスティング広告を出稿するために必要な準備はそう多くはありません。まずは、その広告でどういう業務を取っていきたいのか。そしてどのくらい売上を上げたいのかという目標を立てること。これが最初にするべきことです。

戦略を立てたあと、出稿に必要になってくるのはアカウント、広告費、LPというたった3つです。キーワードの設定や広告文の作成などもありますが、最低限この3つがあれば、広告出稿は可能です。

ただ、この3つについてしっかりと考えて準備をしなければ、結果的に広告費を無駄にしてしまいます。

準備①アカウントを取るときに注意したいこと

Google広告の場合はアカウントが2種類あります。一般的なGoogle広告のアカウントと、AdWords Expressです。AdWords Expressとは、Google 広告の簡易版です。必要な情報を入れ込むだけで自動で広告文を作ってくれたり、自動で出稿してくれたりする機能があります。

ただ、本格的な広告運用をしたいのであれば、AdWords Expressはお勧めしません。AdWords Expressは、管理画面で見られるデータがとても少ないからです。管理画面では、クリック率や広告の表示回数など、初歩的なデータしか見ることができません。

初歩的なデータだけでの広告運用は、長期の広告運用においてデータ分析という面で適しません。また、通常のGoogle広告アカウントとの違いがわからずに、AdWords Expressへ登録されてしまう方も少なくありません。中長期の運用を見据えるならば、通常のGoogle広告アカウントを取得しましょう。

AdWords ExpressのアカウントからGoogle広告の管理画面に切り替えることもできます。しかし、広告アカウントには2種類あること、自分が取ったアカウントがAdWords Expressであることをわかっていなければ、Google広告のアカウントを取っていると勘違いしてしまうことも珍しくありません。勘違いしたままAdWords Expressに出さないよう、注意が必要です。

準備②広告費はまず少額テストから

広告費は、やはりどれくらいの広告費が目安なのかが気になるところです。特に初めて出稿する場合はなおさらですが、広告費の目安というものは実は存在しません。

広告費は業界によっても違いますし、地域や時期によっても変わります。「これぐらい出せば結果が出る」という水準はないのです。

そこで、まずは少額でテストして、クリック単価を見る必要があります。ワンクリックでどのくらい広告費がかかるかが分かれば、その月にどれくらいクリックされたら問い合わせが見込めるのかが見えてきます。そうすると、自ずと出すべき広告費が決まっていきます。

クリック数の目安としては、月に300クリックくらいあるといいでしょう。それくらいあればデータも信頼できるものになってきますし、改善施策も出しやすくなります。まずはクリック単価と合わせて、月に300クリックを目指すならどれくらいの広告予算になるかを逆算して考えてみてください。

最初にかける広告費が少なすぎても多すぎても良くありません。たくさんクリックしてもらいたいから予算を大きく取ったとしても、そのアカウントは全く最適化できていないため、無駄な配信も多くなってしまいます。

ですから、まずは少額テストから始めるべきでしょう。月1万円の広告費でも問題ありません。まずワンクリックあたりの単価データを出し、そこから予算を決めます。広告文を決めてキーワードの見直しを行っていきながら、より効率の高い広告配信を目指すという流れが良いでしょう。

準備③LPは不可欠だが、既存のLPがある場合は注意

LPは絶対に必要です。LPがないと広告を出すことができません。ただ、既にLPをお持ちの方も多いと思いますが、そのLPを使うかどうかは、普段から成約が取れているLPなのかどうかで判断してください。

普段から成約が取れていないLPにアクセスを集めて、果たして成約が取れるのかというところが問題です。売れないLPにアクセスを集めても、結局広告費が無駄になる可能性があります。

そのLPを使って、月に安定して問い合わせが取れているのなら、そこに良質なアクセスを集めれば自然に問い合わせが増えるという仮定はできます。しかし、今まで一度も問い合わせが取れた実績がないのなら、そのLPで広告を出稿したとき、結果が出るかはかなり不透明です。アクセスを集めたからといって、成約が取れる保証はありません。

この場合は、新しくLPを作ることを考えた方が良いところです。費用が余計にかかったとしても、最終的には費用対効果が高い方法だといえます。

アカウントやLPがあるからとりあえず出そう、と考える方も多いところですが、この「とりあえず出そう」というのが最も危険です。テストで出すとしても、その先の見通しも戦略もない状態で出してしまうのは、非常にもったいないのです。

まずは、広告で得たい成果目標を立てる。そしてアカウント、広告費、LPという3つのものを用意する。これが、リスティング広告を出稿する準備として大切なところです。