リスティング広告“だけ”では苦しい時代に入った

リスティング広告“だけ”では苦しい時代に入った

LP+広告の“王道”が、今ではハイリスクに

会員の中にも、士業としてリスティング広告を活用している方がいる。かつては「ランディングページを作って広告を出す」という王道パターンで結果を出せる時代があったが、2025年現在、その手法だけでは通用しにくくなってきている。

広告費は高騰、“ひとり士業”には厳しい戦い

リスティング広告の運用コストは、以前と比べて大きく変化した。昔の本には「月12万円からテストを」といった記述も見られたが、今では都市部であれば月20〜30万円を投じなければ土俵に立てない状況になっている。ひとりで事務所をやっている士業にとっては、この負担は相当大きい。

地方なら可能性は残るが、田舎すぎても意味がない

地方都市であればまだ月5〜10万円でも勝負できることはあるが、逆に田舎すぎると検索ボリュームが極端に少なく、そもそもリスティング広告が機能しない。都市部は競争過多、田舎は需要不足。どちらにしても、やみくもに広告を打てば成果が出る時代ではないことは明らかだ。

デジタル一辺倒ではなく、“アナログの再評価”を

自分自身もこの20年近く士業業界と広告の変遷を見てきたが、「ネット→アナログ→ネット→アナログ」という流れを何度も繰り返してきた。今はまさに、情報量が飽和しきったネットから、アナログに揺り戻すタイミングではないかと感じている。

たとえば、X(旧Twitter)で投稿しているだけで仕事が来るような時代ではない。SNSも単なる発信ツールではなく、「人脈づくり」の手段と割り切った運用が求められている。今後は、リアルでの接点を持つこととデジタル発信を組み合わせていく戦略が重要になるだろう。

リスティング広告は“選択肢のひとつ”に

検索という行動自体は今後もなくならないだろうが、リスティング広告だけに依存した集客モデルは、ますます難しくなっていく。むしろ、アナログの関係構築やリアルな紹介、イベント、紙媒体といった“人と人のつながり”を補強する手段として、リスティング広告を位置づけ直すことが必要かもしれない。

今こそ、“デジタルの使い方”を問い直すとき

リスティング広告は、かつては即効性のある王道だった。しかし今は、費用対効果や地域性の影響が大きく、ひとつの戦略としては頼りにくい時代になっている。

情報が溢れる今、オンラインとオフラインの使い分け、もしくは融合こそが、生き残る士業に求められる視点ではないか。
SNSも広告も、“何を発信するか”より“誰に、どうつながるか”を意識する時代に入っている。

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