SNSを活用するうえで、多くの人が気にするのが「フォロワー数」や「バズること」です。しかし、それは本当に重要なのでしょうか?特に士業や専門職の場合、SNSの使い方を見誤ると、本来の目的を見失ってしまうことがあります。本記事では、フォロワー数にとらわれず、本当に大切なことに焦点を当てていきます。
SNSを見ていると、数千、数万のフォロワーを抱えている人が目につきます。特に、Twitter(X)では、バズった投稿が何千、何万と「いいね」を集めることも珍しくありません。それを見て、「フォロワーが少ない自分はまだまだだ」と感じる人もいるでしょう。
しかし、フォロワー数が多いことが直接的な成功につながるわけではありません。例えば、士業のような専門職では、無関係なフォロワーがいくら多くても意味がありません。重要なのは、自分の発信が「本当に必要としている人」に届くことです。
バズるということは、多くの人の目に触れるということですが、その大半は自分のビジネスに関係のない人々です。例えば、芸能人のスキャンダルが炎上すると、普段は全く関心のない人でも話題にします。同じように、SNSでバズったとしても、それが直接仕事につながるとは限りません。
実際に、バズった経験がある人でも「仕事の問い合わせにはつながらなかった」という声をよく聞きます。バズることが目的になってしまうと、本来の目的である「専門分野での信頼構築」からズレてしまいがちです。
例えば、あなたが出張中にスーツのボタンが取れてしまったとしましょう。コンビニで裁縫セットを買えたものの、ボタンの縫い方が分からない。このとき、YouTubeで「ボタンの縫い方」を検索するとします。その際、動画の再生回数やチャンネル登録者数を気にするでしょうか?
多くの人は、再生回数やフォロワー数ではなく、すぐに解決策を得られる動画を選ぶはずです。つまり、「自分にとって必要な情報」であれば、発信者のフォロワー数は重要ではないのです。SNSも同じで、「フォロワー数が多い=影響力がある」とは限りません。
士業や専門職にとって、SNSは「他の専門家とつながるためのツール」として活用するのが有効です。たとえフォロワーが100人でも、その100人があなたの専門分野に関心を持ち、仕事につながる可能性があるなら、それで十分なのです。
そのためには、以下のポイントを押さえましょう。
- 顔写真やキャリアを明確に載せる
- 専門分野に関する有益な情報を発信する
- 無理にフォロワーを増やそうとしない
フォロワー数にこだわるのではなく、自分が本当に繋がりたい人にリーチすることを意識することが大切です。
フォロワーが数百人でも、自分の仕事に直結する人が含まれていれば、それだけで十分な価値があります。実際に、フォロワーが数千人いるけれど仕事の依頼が全く来ない人もいれば、フォロワーが100人程度でも安定して仕事を得ている人もいます。
SNSは単なるツールです。フォロワー数やバズに惑わされることなく、自分にとって本当に価値のあるつながりを築いていくことが、成功への近道なのです。


