士業デザイナーズが生まれるまで

士業デザイナーズが生まれるまで

士業デザイナーズは、2016年にスタートしました。

それまでもwebサイトや名刺などのデザインの制作は受注していましたが、「士業デザイナーズ」という名前で正式にサービスを開始したのは2016年です。

この記事では、士業デザイナーズが始まるまでのヒストリーを追っていきたいと思います。

天才塾を始めた頃の士業のデザイン事情とは

士業デザイナーズとしてサービスを始める前から、天才塾では士業向けのデザインサービスを行っていました。天才塾を始めた頃は、士業の方の多くは営業に適した名刺を持っていない、事務所案内も作っていないような状況。インターネットについても、サーバ契約って何、ドメインって何、というような状況だったように思います。

そこで、天才塾としては、士業の営業ツールとして最低限のものはあったほうがいいということで、名刺や事務所案内を作ったほうが良いとお伝えしていました。ただそのときは、全国にいらっしゃる天才塾の会員様に対して「地元のデザイナーに依頼するといいですよ」と勧めていました。

パワーコンテンツジャパン株式会社の内部にデザイナーがいなかったことと、地元のデザイナーや制作会社とつながることで仕事が返ってくるかもしれないというのがその理由です。

その後、天才塾の会員様向けに、名刺自動作成ツールや事務所案内自動作成ツールといったツール開発をしました。これは何かというと、写真と名前、キャッチコピーを入力すれば、パソコンで印刷できる名刺が作れたり、事務所案内が作れるというものです。

近くにデザイナーがいないとか、あまり予算をかけられないという人は、これで最低限のものを作ってもらおう。そういう気持ちで、天才塾でツールを用意しました。ただ、必要最低限のものだったので、ロゴも入れられないしデザイン性も高くはありませんでした。

ただ、それでも十分でした。その頃はまだ、デザインに力を入れている士業は少なかった。情報量の多さで勝負できた時代です。

当時は社内にデザイナーがいなかったので、ツールの作成は外部のデザイナーさんに依頼していました。

2010年、天才塾でウェブ制作サービスを開始

2010年くらいには、士業で仕事を取るための名刺や事務所案内、ウェブサイトのテンプレートなどがおおよそ固まってきました。そこで、天才塾でもウェブサイトのテンプレートを制作・販売することを決めます。

その流れで、天才塾でもテンプレートだけではなくて、ウェブサイトそのものの制作サービスを始めようかという話になりました。そこで、当時ご縁があったデザイナーさんを社内に迎えてサービスを開始することに。ちなみに、そのデザイナーさんは現在のパワーコンテンツジャパン株式会社のロゴを作ってくれた人です。

こうして2010年から天才塾でのウェブサイト制作サービスが始まりましたが、当時は大きく告知をしたり、広告を打ったりということはしませんでした。これは今も同じです。

士業のリスティング広告はワンクリックの単価が高かったというのと、そこまでウェブサイト制作で収益を上げようという気持ちがなかったからです。

デザイナーさんにもフルタイムで働いてもらっていたわけではなくて、週に3日くらいのペースでした。そこで、大量に受けられないということも理由の一つではありました。

その後も、社内にデザイナーがいなくなって外注に戻したりということを繰り返していましたが、転機になったのは増井の入社です。

士業デザイナーズをスタート

増井は、もともと天才塾の事務職担当としてパワーコンテンツジャパン株式会社に入社してきました。面接の時点からIllustratorとPhotoshopを使えると聞いていたので、最初に簡単なチラシの修正をお願いしてみたところ、簡単にやってくれた。それが、増井がパワーコンテンツジャパン株式会社でデザインに関わったきっかけです。

増井本人も、デザインやウェブ制作ができるようになりたいという気持ちがあったようです。そこで、2人でいろいろ話し合った結果、デザインの仕事を受けてみようということになりました。

まずは無料で受注するところからはじめよう、といって、最初はウェブ制作、そして徐々に名刺やロゴ、はがきのデザインなど、さまざまな制作物を受注し始めます。

私が長年培ってきた士業のマーケティング知識も制作物のデザインに落とし込んでいき、有名なデザイナーさんにも研修に来てもらったりして、増井がどんどん伸びていきました。そうして、2016年に正式に「士業デザイナーズ」がスタートしました。

士業デザイナーズとして走り始めてからも、天才塾の会員さんを中心に仕事を受注しています。増井のセンスと、士業のマーケティング的な視点が反映された制作物を作れるという強みから、受注くださった会員さんからは概ね好評です。

そこから口コミで広がって、さらにご紹介でお仕事をいただいたりもしています。

士業デザイナーズで大きく広告を打たない理由

未だに士業デザイナーズで大きく広告を打つことはしていません。価格を見ていただけるとわかる通り、一般的なウェブ制作会社の価格相場と比べても士業デザイナーズの価格は安めに設定されています。さらに天才塾の会員様には、会員価格としてそこからさらに割引して利用していただきやすい価格設定にしています。

これは、士業デザイナーズで大きく収益を上げるというよりも、会員さんの役に立つものを、できるだけコストをかけずに手に入れていただきたいという気持ちが強いからです。それに、最近ではワードプレスという使い勝手のよいツールもあるので、ウェブサイトの受注にこだわらなくてもいいと思っています。

士業デザイナーズではサイト制作講座なんかも開いてきましたが、自分で作れないものはプロに任せればいいという考え方でやっています。自分で作れるのなら作ってしまえばいいですし、作る手間が惜しいなら、プロに外注して浮いた時間を仕事に回せばいい。

さらに、この夏ワードプレスのテーマも販売を開始しました。制作を受注するだけじゃなくて、もっといろいろな形で貢献できるようになっていくと思います。

横須賀 輝尚
経営コンサルタント/特定行政書士/クリエイター
パワーコンテンツジャパン株式会社代表取締役。

埼玉県行田市生まれ。2003年に行政書士横須賀事務所を開設。これまで行政書士として100社以上の創業に立ち会う。2005年に「小さな会社の逆転戦略 最強ブログ営業術」(技術評論社)にてビジネス書作家デビュー。2014年までに監修を含む20冊の本を上梓する。代表作のひとつである「株式会社はじめての設立&かんたん登記」(技術評論社)は3万部を超え、株式会社関連書籍では日本一の売上部数を誇り、新会社法施行時、全国の士業、関係官庁に影響を与える。この記録はいまだ破られていない。

2007年、日本初の士業向けの経営スクール「経営天才塾」を創設。2014年までの8年で全国1600名以上の士業が受講する日本最大のスクールとなる。全国30都道府県以上で講演を行い、これまで5000名以上が横須賀輝尚の講演を受講。これまでの相談回答件数は2万件を超えている。2013年にコンセプト経営という新しい経営手法を開発。コンセプト経営の啓蒙イベントとして「カンパニー・コンセプト・カンファレンス」を開催。第1回のC3には世界で1億台以上売れた任天堂Wiiの企画開発者玉樹真一郎氏を講師に迎える。

翌年の第2回C3では、タニタ創業ファミリーで現タニタの筆頭株主でもある谷田昭吾氏、日本将棋連盟女流棋士会矢内理絵子会長、面白法人カヤック柳澤大輔氏、ChatWorkAcademy加藤利彦氏、表参道人気サロンNORAJourney代表田中衛氏を招聘し、140名のイベントをプロデュースした。2015年には第3回C3として「ソニーコンセプト」を企画。ソニーOBを講師陣に迎え、ソニーのイノベーションについての講演会を実施し、100名近いソニーファン、ソニーOBが集まる講演会となった。

これまでにつくったコンセプトは、「資格起業家」「経営組織アカデミー」「C3」「SMART collge」「ゲリライングリッシュ!」など多数。書籍のコンセプトプロデュースも10冊以上ある。

2015年、士業向け・一般向けの全国セミナーの活動を休止することを発表。最終公演「2020」は、全国15都市16公演が行われ、2ヶ月のセミナー期間に480名が参加した。そのほか、無類のゲーム好きとしても知られ、ゲームに関しての造詣も深い。また、2014年に解散したロックバンド「THE BOOM」のファン歴も長く、自身のビジネスコンセプトに大きな影響があったと公言している。2016年には第4回C3「MUSIC CONCEPT」にて元THE BOOMのベーシスト山川浩正氏とイベント・ライブを開催した。

自他ともに認める雨男。「コンセプト経営」「Concept Life」提唱者。

パワーコンテンツジャパン株式会社 GroupBusiness
WORKtheMAGICON行政書士法人(代表社員)
conceptjourney株式会社(代表取締役)